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「親しみ」

2010/09/20(月)

 先日、神戸スポーツアカデミーの懇親会に参加させて頂いた。フットサル仲間がより良く知り合おうという趣旨で、水曜日コースと木曜日コースの人々が集まった。女性も多く参加して、サッカー談議に楽しい時間が流れていた。

 多くの人がサッカーをするのは大人になってからというものの、技術も戦術もアップしていて、楽しくボールに触れている情景が爽やかなものと感じていた。そして、様々な人々が集まっているが、フットサルを通じて共通の話題で気持ちが繋がっているとの印象を持てた。幹事を務めた税理士の大高さんの尽力で盛り上がった懇親会は、定年退職をして稲作を楽しんでいる杉本さんも参加。先日、稲刈りが終わって収穫した制作品を購入することができるという僕にとっては素晴らしい体験もすることになった。歯科医師の大角(おおかど)先生は、治療時間の関係からフットサルへの参加は途中からであるものの楽しんでいる。奥様の実家が農家であったことから、驚くほどに稲作の実情を教えて頂いた。先生は、僕のサッカー半生を描いたマリオネット(文藝春秋社刊行、山岡淳一郎著)”をインターネットで通して購入、読んで下さるという。杉本さんの生産したお米も、サッカーを通じて共通の話題となって、とても楽しい時間を過ごさせて頂いた。気持ちが通じることは、とても素晴らしいことであることを再認識させられた。そして、フットサルを楽しんでいる人たちすべてが、ヴィッセル神戸のファンであることも知った。毎試合、スタジアムで応援しているそうだ。

 この懇親会の四日後、僕は、久し振りにワダボンと食事を共にした。ヴィッセル神戸の和田昌裕新監督である。お互い、ライバルチームに所属していた年数の方が長いのに、クラブメートとして四年間で、サッカー観が類似していることを感じていた。今まで、僕は、ホテルでのツインという体験が余りなかった。ところが、不思議なことであるが、ワダボンとは海外での活動で同室になることが何度かあった。心を許せるような会話は、必然的に深くなり、親近感とリスペクトし合える関係が構築できたと思っている。

 監督としてサンフレッチェ広島戦を迎える四日前の会食の際、ワダボンは厳しい状況は熟知していてもチームの再生を熱く語ってくれた。同意することは、多々、あった。選手とのコミュニケーションには、自信がありますよ。 とワダボンは語っていた。それは、僕も知っていること。一朝一夕にチームが再生できるほど甘くはないと思いつつも、ワダボンは変化をもたらしつつあると思っている。お互いがリスペクトしつつ信頼しつつ、信じることを継続していくこと。今の和田ヴィッセルは、それしかないと思っている。戦術のセンスは持っているし引き出しも、多いと思っている。経験が浅いという意見も、耳にすることもある。しかし、今、監督としてスタートを切ったばかりである。神戸で知り合った素敵な人々とともに、ワダボンを応援したいと思えてならない。

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