「興味深いブラジル対アルゼンチン戦2試合」
今日、11月17日、ブラジル代表対アルゼンチン代表の試合が2試合行われる。ひとつは、カタールのドーハで行われるマーノ・メネーゼス監督率いるセレソン(Seleção)とセルヒオ・バティスタ監督のアルビセレステ(Albiceleste)の親善試合。セレソンの3試合連続得点中のアレシャンドリ・パトは怪我で出場できないが、ホナウジーニョ・ガウーショが久し振りに戻ってきた。チャンスメークをホビーニョとともに創り出し、点取り屋の若きエース、ネイマールがメッシとのゴール対決をすることも興味深い。
両監督とも、”本来あるべき姿の代表の戦い方”を追求するとコメントしている。スペイン代表が先のワールドカップ南アフリカ大会で魅せたポゼッション・サッカーと同じようにボールを繋ぎ、テクニックを駆使した魅力ある攻撃的な展開を追求する。アルゼンチンは、セルヒオ・バティスタが正式に監督となり2014年のブラジルでのワールドカップのタイトルを目指すスタートが切れてモチベーションが高まりつつある。当面、来年の自国開催のコパ・アメリカ優勝を目標に、急に若手への切り替えをせずに最強チームを作っていく方針であるとのことである。
ブラジルも、2011年のコパ・アメリカ、12年のロンドン・オリンピック、自国開催の13年のコンフェデレーション・カップ、14年のワールドカップ、15年のコパ・アメリカ、そして、16年のリオデジャネイロ・オリンピックと目白押しのそれぞれの大会での優勝を目指して好スタートを切っている。ネイマールやガンソなど、20才前後の若手のタレントの台頭も力強い。
17日行われるもうひとつのブラジル代表対アルゼンチン代表とは、女子の南米選手権である。11月4日からエクアドルで始まった大会は、13日に予選リーグが終了。5カ国ずつに分かれた二つのグループから、ブラジル、コロンビア、チリ、アルゼンチンが決勝リーグに進出した。17日、19日、21日とそれぞれの代表が対戦する。ブラジルは、予選リーグで唯一、無敗で勝ち上がってきた。そして、今日、予選リーグでは別のグループであったアルゼンチンとの初戦を迎えることとなった。
この大会の優勝チームと2位となる代表が、2011年、ドイツで開催される女子ワールドカップとロンドン・オリンピックの出場権を獲得することになっている。同じ日に、中東のカタールで男子代表が、南米のエクアドルで女子代表が、同じカードとして対戦する極めて珍しい現象が起こった。友人のアウミール・ドミンゲス(Almir Domingues)の紹介で、カタールに出張中のブラジルのラジオ局ジャーナリスト、オズマール・アントーニオ(Osmar Antônio)氏と話をする機会を得た。この試合を取材するために、ドーハを訪れているとのことであった。ふたつのブラジル代表とアルゼンチン代表戦の話になって、オズマールはどちらのセレソンも勝利すると、記念すべき11月17日なると予想と願望を伝えてくれた。
世界中がドーハに注目しているが、エクアドルの結果も気になる試合である。
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