「新たな歴史と感動」
FIFA女子ワールドカップでのなでしこジャパンの快挙の連続で、日本中が歓喜と更なる期待を迎えている。海外のメディア、ファンからも、”Nadeshiko”のファンタスティックな試合展開に驚異と称賛の嵐であるほどである。過去、一度も勝ったことのない世界の女王、アメリカとの決勝戦は、日本のみならず世界中のファンの注目を集めることは間違いない。
多くのひとが、なでしこのメンバーを熟知していた訳ではない。しかし、澤主将を筆頭に、川澄、丸山、宮間、大野など現在、国内でプレーしている選手たちの活躍も見事である。そうした中で、左サイドバックの鮫島彩選手のパフォーマンスに極めて大きな期待を持っている。震災の影響を見事に跳ね返し、スピード溢れるプレーを魅せ続けている。しかし、速さや正確なキックもさることながら、冷静で攻守のバランスが取れているところが素晴らしいと感じている。
アルゼンチンで行われているコパ・アメリカも、いよいよ、決勝トーナメント。アルゼンチンは、予選リーグ最終戦、コスタリカ戦で、漸く、メッシが輝き始めた。バルセロナでプレーしているポジションにバチスタ監督がメッシを戻したことにより、メッシはより優雅にドリブル突破やスルーパスを出し続け、得点チャンスの起点になり出している。1978年のアルゼンチンでのワールドカップは、優勝と得点になったマリオ・アルベルト・ケンぺスが”エル・マタドール(El Matador)”として大活躍した。最近、そのケンぺスが取材を受けて、次のようにコメントしている。アルゼンチンは良くなりだした。そして、メッシは本来の能力を見せ始めている。メッシは、マラドーナやアルフレッド・ディ・ステファーノのレベルに到達しているようかのようだ。
一方、ブラジルも最終戦で決勝トーナメント進出を決めた。アルゼンチン同様、期待を裏切る結果と内容で二試合引き分けであった。そして、エクアドル戦、4-2で勝利し準々決勝進出を果たした。レアル・マドリーに移籍が決定しかけていると報道されているネイマールが、やっと2得点を挙げた。ガンソからのスルーパスを受けたゴールも素晴らしかったが、右サイドバックの長友のチームメート、マイコンのスピード、判断、キックの精度素の高さからの2点目をとても素晴らしく感じた。マーノ・メネゼス監督は、まだ攻撃が功を奏していないし守備でのミスをあって、パラグアイ戦での戦術面での強化をコメントしている。
なでしこジャパンが決勝でアメリカと戦っている同時刻、ブラジルはパラグアイと、そして、その半日前には、アルゼンチンとウルグアイが激突している。マイコンのような活躍を鮫島選手に期待しつつ、シンプルで速さのある試合を仕掛けて来るであろうアメリカに対して、今まで通りのなでしこサッカーを展開でき、中盤での支配、世界中がマジックとも称しているパス回し、前線の裏への展開などができれば勝機のある試合と見るひとは多いと思う。
そうした状況を想像するに、アメリカとの両サイドの攻防で優勢に勧められた時、なでしこと日本に至福が訪れるように思うひとも多い筈であると感じている。
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