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「たかが親善試合ではあるけれど」

2011/08/11(木)

 810日、親善試合ではあるけれど、3試合を楽しんだ。U-22日本代表が対戦したU-22エジプト代表と日韓戦。そして、ドイツ代表対セレソンブラジル代表戦。すべてTV観戦ではあったが、試合内容や結果も関心の高いものとしていても、ひとつの目的として成長している選手や新たにインパクトを受けられる選手の出現を期待していた。

 エジプトは、昨今、若年齢層の代表が世界的に評価を高めていると思っている。コロンビアで行われているU-20FIFAワールドカップでも、エジプトのポテンシャルの高さを感じていたからである。ロンドン・オリンピック出場を目指す両チームの対戦には、色々と興味があった。そして、日本サッカーリーグ時代にマツダ(現在のサンフレッチェ広島)に所属していた山田氏の子息、直輝選手の素晴らしいパフォーマンスに大きな期待を寄せられると思う将来を感じた。運動量豊富な視野の広さ、テクニック、駆け引きの巧みさは将来の大器を感じさせるに十分であったと思う。

 伝統の日韓戦については、韓国の不調な面もあってか日本の完勝であった。香川真司のワールドレベルなパフォーマンスは、世界中の注目を集めたと思うし、同等レベルの本田圭佑のプレーも信頼できるものであったと思う。両選手には、読みのあるプレー、強さ、視野の広さ、技術、余裕、そして、何よりも重要な決定力が備わっており、そのための駆け引きもベースにあった。李忠成のポジショニング・センス、遠藤の経験の深さと清武のデビュー戦でもの冷静さも称賛に値するものと思う。

 これから、ワールドカップ予選を戦う両代表にとって、日本は韓国よりも遥かにアドバンテージと自信を持って挑めることと思えた。日本代表は既にコンデレーション・カップ出場を決めているのであるからして、世界の強豪チームとの対戦をワールドカップ前年に経験できることも大いなるアドバンテージであるはずである。楽しみと期待は、尽きない。

 ドイツ代表対ブラジル代表の試合は、正直、失望した。ドイツは、若返りも上手くいき、そして、何よりもパスを繋ぐサッカーを昨年のワールドカップと同様に展開できていた。ブラジルは、時間の経過とともに個人技をベースにしてリズムを作りかけた時間はあったが。2-318年振りにドイツに敗れた。ブラジルのマーノ・メネゼス監督は、CBFのティシェイラ会長から試合終了直後、解任はないと報告されたが。来月、2日と6日に対戦相手は未定なものの国際親善試合が組まれるし、来月の14日と28日には、ライバル、アルゼンチンとコパ・ロッカの2試合も予定されている。ホーム・カントリーでの開催の2014年に優勝を義務付けられているブラジルにとって、前年のコンフェデレーション・カップのみが真の公式戦である。今のブラジルに必要なものは、経験豊富な選手の登用であるというブラジル人の友人が多い。日本代表に遠藤がいるように、ブラジルにも必要なのではとする意見である。同感する気持ちは、半分。何故ならば、22歳の香川は日本の大黒柱になっているし、ドイツには、19歳のマリオ・ゲェッツが才能を輝かさせ続けているからだ。

 世界中のサッカーを見ていく中で、スペインなども勿論であるけれど、ブラジルのネイマールやブンデスリーガ、ボルシア・ドルトムントでの香川、ゲェッツ、フンメルスなどの若い選手たちの成長、進化を見続けたいと思うからである。

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