「24歳クァルテットが躍動」
ワールドカップ・アジア最終予選、日本代表がオマーン戦に完勝した試合の前に、南米予選のアルゼンチン対エクアドルの試合をTV観戦した。進境著しいエクアドルではあったが、ホームで戦うアルゼンチンは本来の攻撃力と強さを取り戻したと感じた。
リオネル・メッシがFCバルセロナでプレーするようなポジショニングでチャンスを作り、自らも得点を挙げる次元の高いパフォーマンスでチームをけん引していた。そして、レアル・マドリッドのアンフェル・ディ・マリアも攻撃的センスが大きく勝利に貢献していたとも感じた。
試合は4-0でアルゼンチンの快勝。前半の19分のマンチェスター・シティのセルヒロ・アグエロの先制点から、29分のレアル・マドリッドのゴンサロ・イグアイン、31分のメッシと、13分間でのゴールダッシュは圧巻であった。そして、後半、ディ・マリアが追加点を挙げて、グループ予選で暫定首位になった。
この試合は、現地、アルゼンチンでは6月2日のナイトゲーム。この日は、アグエロの24回目の誕生日であった。自らバースディゴールを決めて、思い出深い試合になったのではないかと思う。
実は、この試合の得点者すべてが、24歳であった。メッシとイグアインは、年内には25歳になるが、24歳クァルテットの華麗なるゴール・ショーであると深く印象付けられた。そして、6月9日には、アメリカ合衆国、ニュージャージーでブラジルとの親善試合を行う。24歳クァルテットは、ブラジルも脅威に感じているに間違いない。
一方、セレソン、ブラジル代表は、ACミランのセンターバック、チアーゴ・シウヴァ、レアル・マドリッドの左サイドバック、マルセーロ、FCポルトからチェルシーへの移籍が決定的なフッキがOA枠で参加しているオリンピック向けのチームである。2週間ほどで、4試合の国際親善試合をこなす。勝利したデンマーク、アメリカ、敗戦してしまったがメキシコ戦、そして、アルゼンチンも含めて、対戦相手はフル代表である。ロンドン・オリンピック優勝に賭ける準備に余念はない。そして、攻撃的なスタイルに戻りつつある。
ところで、少し気の早い話であるが、リオデジャネイロ・オリンピックに新たな新星が出現してきた。ヴィクトール・アンドラージ(Victor Andrade)、サントスFCの16歳のフォワードである。既に、ヨーロッパの複数のクラブが獲得を目指している。”新たなホビーニョ”と言われ、小柄ながらスピード溢れ、決定力のあるネイマールの後継者と称するひとも多い。
そのヴィクトール・アンドラージが、先日、ブラジル全国リーグ(Campeonato Brasileiro)のフルミネンセ戦で出場時間は短いもののデビューを飾った。U19日本代表も参加し4位に終わった南アフリカでの8カ国によるU19の国際大会で、ブラジルは決勝でアルゼンチンに2-0で勝ち、優勝を決めていた。ヴィクトール・アンドラージは、この大会での活躍を認められて初めてトップリーグに出場できた。
日本代表のワールドカップ予選は目を離せないが、U19でブラジルがアルゼンチンに勝利して1週間後の両国の親善試合も興味をそそられる。
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