EURO2012が始まって以来、時差との戦いで睡魔と親しくなってしまっている。多くのひとも同じ症状に罹っているのでないかと思っている。
先程、ドイツの準決勝進出のギリシア戦を観た。勝利を決定したケディラの素晴らしいボレーシュートには、睡魔が遠のく感動を貰えたように思う。決勝は、攻撃的なスペインとドイツの対戦であって欲しいと思いたいし、そうなるような気もする。
一方、南米、そして、ブラジルも熱い。連日、コパ・リべルタドーレスとコパ・ド・ブラジルの準決勝を観戦した。コパ・リべルタドーレスは、33歳になったリケルメが率いるボカ・ジュニオ―レスが第1戦、ホームでの2-0で勝利したアドバンテージを活かしてアウェイでのウニヴェルシダ・デ・チレとスコアレスドローで決勝進出を余裕で決めた。
メッシと比較されがちなネイマールを擁するサントスFCに注目していたが、アウェイで1-0で先勝していたコリンチャンスがホーム、パカエンブー・スタジアムでネイマールにゴールを決められたものの1-1のドロー。コリンチャンスは創立100年を越えて、初めてコパ・リべルタドーレスの決勝に進出した。
コパ・ド・ブラジルも熱い。サンパウロFCは人気チームのひとつであるが、パラナ州のコリチーバFCと戦い、決勝進出はならなかった。そして、サンパウロ勢のライバル、パウメイラスは順調に決勝に駒を進めた。
現時点で、コリンチャンスはブラジル選手権最下位、パウメイラスも17位で2部降格圏内にいて不調ではあるが、決勝に勝てば、来季のコパ・リべルタドーレスの出場権を獲得できる。UEFAチャンピオンズ・リーグに出場すれば多額の収入を得られることと同様、コパ・リべルタドーレスに出場すれば同様に収入が多く入る。コリンチャンスは初タイトルを目指しつつ、パウメイラスは来季に向けてコパ・ド・ブラジルの制覇に集中している。
EURO2012が準決勝を迎える頃、コリンチャンスとボカが激突するコパ・リべルタドーレスとコパ・ド・ブラジルの決勝第1戦が行われる。そして、EURO2012のチャンピオンが決定して間もなく、ふたつのコパの決勝第2戦が行われる。7月の第1週は、ヨーロッパと南米で、世界中が注目する新たなチャンピオンを見られることになる。
ブラジル在住のパラネンセ(パラナ州人)のブラジル人コーチとよく話をしているが、彼はコリンチャンスの決勝進出を予想していた。パウリスタ(サンパウロっ子)ではないので、冷静に客観的にコリンチャンスのアドバンテージを感じていたのに間違いない。コパ・ド・ブラジルについては、クリチーバ市にあるコリチーバFCに声援を送ることは間違いないと思っている。彼も、コリチーバFCのOBでもあるからである。
もうしばらく、睡魔というライバルと戦いと思いながら、貴重な感動とも接したいと思う。サッカーは、やはり素晴らしい。
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