ブラジルでも、ブラジル選手権(Capeonato Brasileiro)が、佳境を迎えている。最終節が、ほぼ日本と同じ時期である。今季は、フルミネンセが絶好調で首位を独走しているが、2位のアトレチコ・ミネイロがホームで対戦した。アトレチコ・ミネイロのR10、ホナウジーニョ・ガウーショ対フルミネンセのデコとの対戦にも興味があった。
J1,J2も佳境に入って、至って面白い。J1の優勝争いは、現実的は、サンフレッチェ広島とベガルタ仙台に絞られてきたと思いつつも、今後、予想が覆される何かが起こるかもしれない。仙台は、手倉森誠監督が時間をかけて作り上げてきたチームが熟成している感じが著しいと思う。素晴らしいサポーターもいて後押しを受けつつ、手倉森監督の人心掌握と戦術の理解やハードワークが徹底されていて、優勝するにふさわしいチームへと進化した。2位3位対決の浦和レッズとの重要な試合でも、仙台らしさが発揮されていたと思う。
一方、アドバンテージを握っていた広島は、昨年までの長きに渡るペトロピッチ現浦和レッズ監督が築き上げてきたものを森安一新監督が上手く伝統化しつつあると感じている。その広島が、ホームで終了間際のアディショナルタイムで逆転負けを喫してしまった。残り5試合の優勝争いは、益々、面白くなった。
アトレチコ・ミネイロは、残り7試合の時点で首位フルミネンセを勝ち点9差でライバルを21日、日曜日、ホームに迎えた。ブラジル代表で10番を背負ったホナウジーニョ・ガウーショ、ブラジルから帰化してポルトガル代表で20番を身に着けていた二人の元バルセロナFCのチームメート同士の選手の対決も、フルミネンセが勝利すれば覇権争いが決まるようで大一番。ミナス・ジェライス州のベロオリゾンチのスタジアムは超満員。激しい攻防は続いたが、アトレチコ・ミネイロは試合終了間際の90分+2分、ベテランの192cmのセンターバック、レオナルド・シウヴァ(Leonaldo Siva)のヘディングゴールで勝ち点3をもぎ取った。
広島が同じような時間帯に、柏のセンターバック、増嶋竜也選手にゴールを決められたように、フルミネンセは勝ち点を失った。ブラジル選手権も残り6試合、楽しみは増すばかりである。
そんな折、将来を期待できる高校生がJリーグで目を引いた。J2の東京ヴェルディの中島翔也選手、小柄ながら、スピード、テクニック、発想力、決定力は素晴らしく、極めてアグレッシップで、J最年少のハットトリックを派手に達成した。一方で、ヴィッセル神戸のセンターバック、岩波拓也選手も清水エスパルス戦でデビュー。実に、冷静に守備をしつつ前方への正確なフィードは高校生らしいとは思えなかった。中島選手とは異なり、静かなインパクトを与えたと思う。
ふたりの高校生は、各年代で国際試合の経験をしている。これからも、していくであろう。いつか、R10とDecoのように、このふたりの選手が直接対決をする日が来ることを期待したい。
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