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2012年11月

「コリンチャンスがサンフレッチェ広島を警戒」

2012/11/26(月)

 

 Jリーグの優勝を決めてサンフレッチェがクラブ・ワールドカップに出場することになったが、南米チャンピオンのコリンチャンスが日本チームに警戒心を抱いている。サンフレッチェはニュージーランドのオークランドに勝ち、エジプトのアル・アハリに勝てれば、コリンチャンスと対戦できる。更に、勝てば決勝への進出となるが。

121日、最終節でJ1残留の厳しい試合が展開されるが、ブラジルも全国選手権(Campeonato Brasileiro)の最終節を122に迎える。3試合を残してフルミネンセが早々と優勝を決めている。アベウ・ブラーガ監督が、経営が安定したクラブを2年振り4回目のタイトルを獲得していて評価が高い。ルシェンブルゴ監督のグレミオ、ホナウジーニョ・ガウーショが活躍するアトレチコ・ミネイロ、サンパウロがリーグ戦の成績で、既に、来年のコパ・リべルタドーレス出場権を勝ち取っている。コリンチャンスは、現リべルタドーレスのチャンピオンとして出場できるが、名門、パルメイラスはセリアB降格が決定しており、サポーターであるパルメイレンセ失望をかっている。

ブラジル選手権にサントスFCとともに最多の8回の優勝をしているパルメイラスであるが、10年振りに2度目のセリアB降格も、コパ・ド・ブラジルのタイトルを獲っておりリべルタドーレスとセリアA復帰の来シーズンに賭けることとなった。

コリンチャンスは、クラブ・ワールドカップに特別な力入れをしている。監督のチッチは、勝ち取れていないタイトルがクラブ・ワールドカップのみ。代表監督をやらせたいと思う人々も多い。10月頃から、ニュージーランド、日本を含めて、スカウティンスタッフを海外に送っている。サンフレッチェ広島を第一にスカウティングを続けてきたという。決勝でチェルシーと戦うためには、準決勝で負けるわけにはいかないからだ。サンフレッチェ広島が、順調に準決勝に進出してくると想定し警戒しているとのことである。

経済が好況になりつつあるブラジルにあって、最大数のソシオを抱えると言われるコリンチャンスは、記念Tシャツなどのプロモーションも順調。そして、数十万円以上もかかる日本への応援ツアーに1,000人とも2,000人ともいわれるコリンチアーノが来日すると予想されている。彼らは、前身の2,000年のブラジルでの第一回大会以来の二度目の世界一を狙っているし願っている。サンフレッチェには負けられないと、考えているようだ。

チェルシーにはブラジル代表のセンターバック、ダヴッド・ルイス、ボランチのハミレス、中盤の若きプレーメーカーのオスカールがいて、ブラジルのコリンチャンスとしての闘争心は高まる。そして、Jリーグで活躍したFWエーメルソン・シェイク(元川崎、札幌、浦和)MFのダニーロ(元鹿島)、左SBのファビオ・サントス(元鹿島)たちも、第二の故郷に凱旋する。

連日、ブラジル人とスカイプで話しているが、今回のクラブ・ワールドカップも興味は尽きない。

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「フットサル・ワールドカップ」

2012/11/05(月)

 

 カズ(三浦知良選手)が日本代表入りして、マスメディアの取り上げ方もあって、フットサル日本代表への関心の高まりが素晴らしい。カズがフットサル日本代表に選抜されたことに対する賛否両論は必然的なことであると思うが、サッカーとは異なる競技と言っても差支えないフットサルでのカズの参戦はフットサル愛好者やサッカーファンに新たな楽しみをもたらしていると思う。

 114日、自分も含めて予想しなかった優勝候補のひとつであるポルトガル戦、大量リードをされても引き分けに持ち込んだ。フットサル界のエース、小暮選手の経験とテクニックは素晴らしいが、45歳のカズの息子程の年齢とも言っても差支えない日系ブラジル人の逸見選手、ペルーから帰化した森岡選手、アルゼンチンなどでプレー経験のある小曽戸選手などのフットサル技術は世界で通用している。ゴレイロの川原選手の守備力も素晴らしいし、ロドリーゴ監督の手腕も素晴らしいと感じている。日本のフットサルも、世界に挑戦できる時代になったなと思えるようになった。

 同じ日、大阪府柏原市にある児童養護施設、武田塾のサッカーイベントに参加した。月に1回、武田塾の子供たちを含めて芦屋でフットサルを主催している元日本代表の二村昭雄氏に誘われた。芦屋でのフットサル仲間10名程で、柏原市を訪ねた。野球しか知らなかったサッカー未経験者もボールに触れることに楽しみを覚えて、忙しい業務の中、参加した。このフットサル仲間は、日常的なストレスを忘れられる雰囲気が気に入っているようだ。

 野球場の一角の土のエリアで、武田塾の小学生から高校生の男女、平成の世代と昭和の世代がボールひとつに楽しい時間を費やした。元日本代表の細谷一郎氏も参加して、子供たちと楽しい時間を共有していた。この日は、武田塾の86年目の創立記念日であり、第8回二村杯。色々な事情で家庭から離れている子供たちと長年接して運営を続けている施設長の山口謙一郎氏始め職員の方々から色々な話も伺った。二村氏からは大学の後輩が武田塾に研修に行ったことが10年程前からの交流が始まったということも聞いた。

 二村氏から、子供たちに大人もまじってのリーグ戦と最後にエキジビションとして大人対子供の試合をするということ、得点王、男女のMVPも表彰したいと聞いていた。メガネをかけてプレーする高校生は、抜群のスピードで得点王のタイトルを獲得。女子では、アルゼンチン代表、メッシのレプリカを着用していた中1の少女が。メッシばりの巧みなテクニックとボールコントロール、得点力で活躍した。良い環境が彼女にもたらせられれば、なでしこジャパンも夢ではないと彷彿させる高いレベルを見せ続けていた。男子は、二村氏の巧みなパスをカットした小5の少年。二村氏にみんな頑張っているから選出が難しいと問われ、自分は小5の少年をとアドバイスした。一瞬ではあるが、素晴らしい対応であったからである。

 イベント後、子供たちと夕食を共にしたが楽しい時間を持てたのか、子供たちは饒舌になり澄んだ目と純真な心を思う存分なく見せてくれた。組織化されて今は見ることもできなくなってしまったが、ストリートサッカーや草サッカーの時代を思い出していた。それは、暗くなるまでボールに興じていたエジプトのカイロの人たちやバーレーンで遊んだ中学生たちのことを懐かしく思い出す機会をもらえたと思った。老若男女、経験があるなしにしろボールひとつに興じる風景はサッカーの原点である。

 ナビスコカップで高いポテンシャルを魅せた柴崎岳選手、日本のサッカー、フットサルの将来が楽しみに感じている。そして、この子たちにも、叶う夢があると思えた時間であった。

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