12月16日、クラブ・ワールドカップ決勝戦、チェルシーFCとSCコリンチャンスの試合を楽しみにしていた。12年前、ブラジルで非公式のような形で第一回が開催され、コリンチャンスは優勝しているのであるが。今回は、”真のチャンピオン”として二度目の世界一に、サンパウロは沸いている。しかし、リオデジャネイロやサンパウロ州の他のクラブのサポーターは冷めたところもある。しかしながら、コリンチアーノの歓喜は、優勝報告会に10万人以上が詰めかけるほど、街を挙げて大騒ぎになった。
バイーア州のクラブでコーチを務める友人と話すことがあったが、コリンチャンスの偉業は受け止めてはしても、自らが所属するクラブの目標が第一であって、他のクラブの結果には冷めている、自分も同感である。
コリンチャンスについては、個人的にもうひとつ興味を抱いていることがある。年明け早々、コパ・サンパウロ・ジュニオールが開催されることである。ブラジル全土から、100チームが参加する新たな逸材を発掘する重要な大会でもある。U-18の選手が参加資格となっているが、プロ契約を済ませている選手が殆どで、国内外での注目度が高い。ブラジル代表でヨーロッパでも活躍した左利き(Canhoto,カニョート)の天才、リバウドの二世が17才でデビューしそうなのである。興味が、尽きない。
この日、クラブ・ワールドカップ決勝の日、友人である高校の監督に招待された。第21回全日本高等学校女子サッカー選手権に出場する大阪桐蔭高等学校女子サッカー部の壮行会に、顔を出して欲しいとのことであった。僭越ながら、サッカーに関しては語学の重要性、必要性とサッカーに取り組むことの価値観などを話させて頂いた。サッカーを続けている女子高校生たちは、Lリーグを目指し、海外も視野に入れているように思われた。彼女たちはリバウド二世と同世代であると感じていたので、目標を高く、そして、成就して欲しいと思っていた。
全国大会への壮行会が前提なので、天野泰男監督、安田真季GKコーチ、大学受験と重なった2選手を除く選手全員とOG、ご父兄を始めとする後援会の方々、200名近くの参加者の中で、コリンチアーノとは多少異なるものの、熱き壮行会が行われた。このチームは数年前に創部された新興チームかもしれないが、既に、前大会で全国大会で準優勝を勝ち取っている。
プロのクラブでしか活動していなかった自分にとっては、手作りの壮行会は新鮮なものであったし、感動することも微笑ましくも思えた。女子のサッカーも、新たなクラブも生まれつつあり発展していくことと期待したい。彼女たちの活動の場が増えることは喜ばしい。聞いてみると、この全国大会はテレビで放送されることは期待できないとのことであった。
昨今、知人たちが動画サイトを立ち上げた。You tube とは異なり、自発信できるものである。試合全部を伝えられるし、自分をアッピールすることもできる。ヨーロッパ、南米のサッカー関係者である友人、知人も大変な関心を持っている。Players Post、 もしかしたら、テレビを含めたメディアで取り上げられない、貴重な映像が女子高生の全国大会から観られるかもしれない。Players Post のような存在が、今後、知られないでサッカーから離れていく素材をメジャーにして欲しいと思う。来年、1月の全国高等学校女子サッカー選手権、友人が監督を務めていることからも注目したいと思っている。
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)