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2013年4月

「ボールは丸い」

2013/04/24(水)

 

 ボールは丸い(Der ball ist rund.)”、日本サッカーの父とも言われるドイツ人のデットマール・クラマー氏の数多くの名言のひとつであるが、昨今、この言葉が頭の中をよぎっている。試合は、行ってみないと分からない。クラマー氏が日本代表のコーチとして招聘された時、僕は小学生の低学年であったので、日本サッカーへの貢献度については、その後、知ることになった。そして、その後、僕がサッカー界で仕事をすることになり、お会いする機会を持てたことは幸運であった。

 今般、さいたまダービーに頗る興味を抱いていた。さいたま市、旧浦和市で生まれ育ち、浦和と大宮の文化、歴史、プライド、価値観の差異など、幼少の頃から独自性が二分されていたように今でも感じているからでもある。浦和レッズにも在籍した時代もあって、試合は思いの外、素晴らしいものであったと思う。NACK5スタジアムが超満員で、両チームのサポーターの熱き応援はヨーロッパや南米のダービー、クラシコを彷彿とさせる雰囲気を作り上げていたと感じている。

 結果は、好調同士の対戦でありながら、僕の生まれ育った隣町の大宮アルディージャが勝利して、J1の連続試合無敗記録を樹立した。ポゼション率は浦和レッズが勝っていたと思うが、大宮アルディージャのベデルニック監督の対戦相手の分析に基づいた運動量の多さと至る所でもハードにマンマークを敢行、自チームのストロングポイントである高さも活かし、ズラタンの高い能力をも活用して勝利に導いた。やはり、ボールは丸いことを、証明した素晴らしい試合であったと思う。

 一方、ヨーロッパのチャンピオンズリーグ準決勝ファーストレグ、バイエルン・ミュンヘンがFCバルセロナに4-0の完勝というよりも大勝をテレビ観戦した。ベデルニック監督とおなじことを、ユップ・ハインケス監督もコメントしている。分析と自チームの運動量、ハードマーク、そして、ストロングポイントである高さを活かせた、と。ポゼションはバルサに及ばなくても、勝つ方法を信じていたようである。やはり、ボールは丸いことを立証させた。両監督とも、老練である。

 話は変わってしまうが、昨今、アメリカンフットボールの世界で驚かされるニュースを眼にした。アメリカ合衆国で長い歴史のあるナンバー1の人気スポーツであるプロのNFL、デトロイト・ライオンズに変わった逸材が登場することになったことである。28歳のノルウェー人、ハーバード・ルグラン。190cm、身長はあるものの、アメリカンフットボール経験では素人である。キックの精度が素晴らしくて、動画サイトで自身のキッカーとしての映像を投稿した所、反響が凄く、ふたつのチームからの練習参加を要請された。結果はネガティブなものであったが、ライオンズが目を付け、特訓をして、3年契約15千万円で契約したというのである。今年のシーズン開幕の9月に向けてトレーニングに余念がないという。NFLのボールは楕円であるが、ボールは丸い、何が起こるか分からない、シンデレラストーリーである。

 昨今、知人が運営する会社で”Players Posthttp://www.players-post.com/” という日本初のサッカー専用動画サイトがスタートしている。現時点では、投稿が始まったばかりであるが、これから、”Players Post” が認知されていくに従い、今後、サッカー界でも、国内外の知られていなくてもポテンシャルのある選手の発掘や発見にNFLのルグランのようなことが起こり得ることと期待している。

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「ワールドカップ会場お披露目」

2013/04/02(火)

 

 2014年ブラジル・ワールドカップ会場のスタジアム、Arena Fonte Nova(アレーナ・フォンチ・ノーヴァ)が、初披露、こけら落としが間近となっている。バイーア州都サルバドール市に、新設されたスタジアムである。オランダのアムステルダム・アレーナから情報を集め、類似して建設されたスタジアムである。観客席の殆どが屋根に覆われた巨大なスタジアムは、素晴らしく美しく、数万人を集めることができる。今年のコンデレーションズカップの会場にもなるし、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでも、サッカー会場のひとつとして、ブラジリア、ベロ・オリゾンチ、サンパウロと、リオデジャネイロ市以外で開催される男女サッカー競技の会場にもなっている。

 バイーアのリーグ戦が始まっている。ECヴィットリアでコーチをしている友人のアウミール・ドミンゲスと、テレビ電話で会話を続けている。彼と話をしていて、今週の47日、ECバイーアと、バイーア州の最大のダービーマッチをアレーナ・フォンチ・ノーヴァのこけら落としで対戦することを聞いていた。アレーナ・フォンチ・ノーヴァは、セレソン、ブラジル代表とECバイーアがホームゲームとして使用していく。

 今年のコンフェデレーションズカップで、日本代表がこのスタジアムでプレーするとしたならば、三位決定戦でしかないが。ブラジルの中でも大都市のサルバドール市であるが、80年程、クラシコ、ダービーは熱い戦いが続いてきた。3戦無敗のアウェイチームとなるECヴィットリアと、12分け無敗のECバイーアが対戦する試合は、入場券の売り上げが好調であるという。

 アレーナ・フォンチ・ノーヴァは、入場券の58%をバイーアのサポーターに、42%をヴィットリアに用意していると聞く。町を二分する試合も、ホームアドバンテージが適用されている。この試合、新スタジアムのご披露もあるけれど、クラシコにも注目したいと興味が尽きない。

 一方、サンパウロリーグで驚くべく試合があった。名門パルメイラスが人口僅か5万人程のアレーナ・フォンチ・ノーヴァの収容能力よりも少ないミラソル市にあるミラソルFC2-6の大敗を喫してしまったことである。ミラソルは名古屋グランパスで活躍している田中トゥーリオが下部組織で活動したクラブではあるが、大きなクラブではない。パルメイラスは補強に精進しているが、結果に表れていない。しかしながら、マイナーなチームがジャイアントキリングをすることもサッカーである。

 Jリーグも、一部、二部、どちらも、大量得点での試合もあるが、サッカーは至って予想を裏切ることも多い。ECバイーアとECヴィットリアのダービーマッチが、新設のアレーナ・フォンチ・ノーヴァのこけら落としで行われる試合に興味を覚えつつ、Jリーグの試合を楽しみたいと思っている。

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