「U-18フットサル・フェスティバル」
8月1日、2日、昨年に引き続き、グリーンアリーナ神戸カップU-18第2回フットサル・フェスティバルが開催された。親交の深い本多克己氏(株式会社SIX社長)が奔走、尽力して、NPO法人神戸アスリートタウンが県の連盟などの協力のもと主催したものである。
サッカーとは異なる競技として捉えているが、ボールを使い、ゴールを挙げることでミニサッカーとして興味が深い。元々、ヨーロッパ、アメリカ、南米で様々なルールで5人制のミニサッカーは行われてきた。イングランドでは、シーズンオフに水を抜いたプールで行われていたし、ドイツでは体育館で行われていた。スペインやイタリアでも愛好されていたが、オランダで行われていたルールを原型にして、FIFAが統一ルールを確立したのが1994年。
南米では、サロン・フットボールとして、1930年にウルグアイとブラジルで考案され、普及した。これが、フットサルとしての最古なものとされている。ボールのサイズも2号、ボールははずまず、テクニックとスピード、駆け引きと個の力は前提条件であった。
1980年を少し過ぎた頃、僕は、日本サッカーリーグの選手達がサロン・フットボールで披露する足技と駆け引きに魅了されたことがある。セルジオ越後氏、与那城ジョージ氏、ラモス瑠緯氏始めとするブラジル出身の選手たちであった。当時、僕が所属していた読売クラブでは、合宿の折、体育館でサロン・フットボールを行ってもいた。その後、僕も、居住していた都市で長くサロン・フットボールに興じていたこともあった。
FIFAが制定しているフットサルの世界最優秀選手賞に選ばれたことのあるポルトガル代表のリカルディーニョは、名古屋オーシャンズ時代、次元の違う華麗なパフォーマンスを見せてくれた。4回も世界最優秀選手賞に輝いているブラジル代表のファルカン(Falcão)は、FIFA認定の競技の中で、代表での得点数が337と記録されていて驚異的である。
猛暑の最中、グリーンアリーナで観戦している僕は、ペットボトル片手に3時間ほど汗がひかなかった。決勝は、名古屋オーシャンズU-18が作陽高校に2-1で競り勝った。どちらのチームも、テクニック、スピード、コンビネーションなどに優れ、迫力のある試合であったと思う。
そうした中、昨年のエンフレンテ熊本のように、勝ち続けはしないが興味を引き付けるチームを発見して楽しめた。”レポナ滋賀”である。フットサルだけではなく通常のサッカーでも重要な、足の裏を使う選手が非常に多く見られた。ドリブルやターンして個の勝負をしていて、快感であった。ファルカンもリカルディーニョも左利きであるが、レポナ滋賀の背番号15、左利きの山崎哲也君の柔らかいボールタッチ、駆け引きにも楽しませてもらった。
Jリーグの誕生やフットサルのルール統一時を知らない世代が、成長している。本多氏が、フットサルのU-18の世代の普及、強化に努めたいと語っていることもあり、サッカーとともにフットサルも世界で活躍する時代が到来して欲しいと思った。
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コメント
Revona滋賀さん
レポナじゃなくてレボナだと思いますよ!
投稿: | 2013年9月11日 (水) 20時22分